美術部シリーズの私の解釈のまとめです。勇気ある3者の恋愛模様ですね。

こんにちは。松です。

この記事では、CD「3chord」シリーズに新録された楽曲(私は勝手に美術部シリーズと呼んでいる)についての考察・解釈を述べます。全編私の解釈ですのでそこはご理解ください。また、感想等につきましては上のタグの「3chord」の欄から確認できます。

便宜上以下では、「不埒なCANVAS」や「athanasia」で描写されている告白する方をA、「印象」や「躍るFLAGSHIP」で描写されている告白されるも過去の思い出から躊躇っている方をB、「イケナイGO AHEAD」で描写されている嫉妬していた方をCと記載します。

大まかなストーリーです。

AとBは美術部の仲良しグループ。AはBに前から気があったので、思い切って告白しました(「不埒なCANVAS」、「印象」)。
Bは過去の恋愛に良い思い出がないため躊躇いつつも、ありよりの雰囲気で「待っててね」と答えました。そしてAはそれを聞いて喜びます(「躍るFLAGSHIP」、「athanasia」)。
Cはその告白のシーンの一部始終を見ていて、AorBを好きだったのは私も同じだと嫉妬しますが、そんな意地を張っても好きなAorBの為にならないと諦めて譲り、嫉妬心は芸術に昇華させて解決しました(「イケナイGO AHEAD」)。
後日、カップルとなったAとBはレンタカーを借りてドライブに行きます。そして、自分に正直に真っ直ぐに生きることの良さを二人ともそれぞれ噛みしめながら、楽しくドライブをします(「Driving My Way」)。

以上が大まかなストーリーです。

登場人物について

Aは、「不埒なCANVAS」で描写されるように告白にあたり覚悟を決める際にドギマギしたり(歌詞「自信が持てなくて　ぐるぐるぐるぐるぐると迷っていた」)、「athanasia」で描写されるように告白をやり仰せた喜びで有頂天になったりと、割とナヨナヨしたイメージのある人物です。「躍るFLAGSHIP」(歌詞「強い人が好き　そう思い続けていたのに」)からも伺えます。
ともあれ、勇気を出して真っ直ぐに告白をすることで、恋愛を成就させた人物です。

Bは、「躍るFLAGSHIP」で描写されるようにかつて恋愛について良い思い出がなく(歌詞「溺れそうな恋と　海賊に出会った話」)、よって「印象」で描写されるようにAへの関心はあるものの(歌詞「あなたのこと、描くよ」)告白には至らない、という真面目というかやや臆病な人物でした。
しかし最終的には、過去の思い出を振り払い、自身のAへの好意にも従い告白を受け入れた、勇気ある人物です。

Cは、「イケナイGO AHEAD」に描写されるように、AorBを前から好きだったけど、AとBのカップルがほぼ成立してしまった以上諦めることに決めた人物です。
ポッと出感がありますがそれはメタ的な問題点であり、C自体は好きな人の為に恋愛感情をきっぱり諦める、という勇気ある決断のできる人物です。

以上が登場人物についてです。

楽曲群のメッセージについて

「登場人物について」の欄では「Driving My Way」について全く言及していませんし、なんならこの曲は本筋には不要なエピローグとも言えます。
ただ、この美術部シリーズに込められたメッセージ「勇気を持って自分に正直に生きよう」が直接出ている楽曲でもあり、全体のメッセージであるそれをわかりやすく明かすのがこの楽曲の役割と思われます。
「Driving My Way」の歌詞はそういうメッセージですし、それ以前の曲でもAは勇気を出して素直に告白したから恋愛が成就したし、Bは過去を払い自分に正直に告白を受け入れましたので、そう考えられます。
尚、恋愛を諦めているCの感情がそのメッセージと相克しているように見えますが、好きな人の為、という自分の目的を真っ直ぐに果たしていると解釈すれば矛盾はしません。

以上が美術部シリーズの考察でした。

続きものとなる楽曲群は、こうした物語的な楽しみ方も出来て良いですね。想像が広がります。

ご覧いただきありがとうございました。