松のデレマスブログ

乃々ちゃん、なつきち、志乃さんを応援しています。「ノーティギャルズ」も好きです。あと毎日更新します。コメントもお気軽にどうぞ。可能な限り返信します。

【シャニマス】七草にちかちゃんをプロデュースした感想です。 凡骨の意地……

こんばんは。松です。


  シャニマスの新規追加アイドルの一人、七草にちかちゃんを初回プロデュースした感想です。

七草にちかちゃんのプロフィールです!

f:id:k6jyx835sl:20210410210024p:plain
  七草にちかちゃんは、事務員であるはづきさんの妹です。アイドル志望で、普段は明るい女の子です。ですがはづきさんからはアイドルになろうとすることに反対されていて、ここでは「「W.I.N.G」で優勝できなければアイドルは諦める」約束がされています。
  また、はづきさんは一応バイトという設定ながらあらゆるレッスンや事務仕事に役割を持てるという万能な存在でしたが、にちかちゃんははっきり言って凡人です。何かしらのビジョンが見えているようで、努力は絶えないですが……

始まりです。

f:id:k6jyx835sl:20210410210002p:plain
  にちかちゃんはCDショップでバイトをしています。マネージャーが呼んでいると偽ってPへ1:1になるように誘い、そしてアイドルオーディションの予約を取り付けました。行動力がありますね。

にちかちゃんの目標と現状の課題についてです。

f:id:k6jyx835sl:20210410210738p:plain
f:id:k6jyx835sl:20210410210744p:plain
  にちかちゃんは伝説のアイドル「八雲なみ」に憧れてアイドルになったようで、その要素を盛り込もうとしています。それについてPの言う「くすんで」とは個性が見えなくなる、という意味の他に、伝説とはいえ古いアイドルだから時代に合っていない、というニュアンスもあるかもしれませんね。


f:id:k6jyx835sl:20210410210013p:plain
f:id:k6jyx835sl:20210410210145p:plain
  しかし、にちかちゃんは努力こそ人一倍、いや人2倍はしているもののアウトプットはその「八雲なみ」の模倣ばかりで個性に欠けます。
  念のため言いますが、真似することはダメではないです。「学ぶ」の語源は「真似ぶ」ですし、自分のものと合わせてオマージュやリスペクトをすることもあるでしょう。
  ただ、現状のにちかちゃんは自身の才能の無さを埋めるために「八雲なみ」を利用する、つまりパクリをしているように見えます。

  自らが平凡であることはにちかちゃんも自覚していたそうです。「八雲なみ」みたいなすごいアイドルになりたいと尊敬していたのに、自身の理想である「八雲なみ」を自身を彩るための手段にまで貶めてしまうとは皮肉です。まあ、彼女も必死なのでしょう。
  特に確認できませんでしたが、こうしたにちかちゃんの特性を見抜いてはづきさんはにちかちゃんがアイドルになるのを反対していたのかもしれません。アイドルではなく「八雲なみ」に憧れる一人のファンでいればこの苦労はなかったでしょうし……

ラストシーンです。

  準決勝で敗退しました。
f:id:k6jyx835sl:20210410210150p:plain
f:id:k6jyx835sl:20210410210008p:plain
  他のアイドルだと概ね「「W.I.N.G」はどこまで行っても新人アイドル向けのオーディションであり、残念ではあるがこれに優勝できなかろうとアイドル活動は続けられる」といった具合ですが、にちかちゃんはアイドル活動継続の可否を賭けているのでかなり重めです。達成感や反骨精神ではなく、努力という名の艱難辛苦からの解放といった感じになっています。
 「W.I.N.G」について、1シーズン8週で4週、それが4シーズンでファン数が10万を超えたら「W.I.N.G」の準決勝参戦可能という設定です。つまり準決勝の時点の半年強で10万近くファンが増えている訳であり、普通に考えて十分すぎると思いますがね。

f:id:k6jyx835sl:20210410210034p:plain
f:id:k6jyx835sl:20210410210019p:plain
  負けたらアイドル中止という約束をしたはづきさんも「にちかちゃんの努力を尊重して幸先不安でも続けさせるか、約束通り辞めさせるか」について悩んでいます。天井勉社長はにちかちゃんの才能に見切りをつけています。
  そしてにちかちゃんも勝てなかった絶望感と不毛な努力から脱出した解放感とヤケで吹っ切れています。大事にしていたレッスンシューズもレッスンのために色々なものをしまっていたロッカーも破棄する気満々です。
  3人とも、あるいはPも薄々はも 「努力だけではどうやっても超えられぬ壁」を感じているのでしょうね。

総評

  理想と現実、凡骨の意地と超えられない壁、憧れとそれのデッドコピー、というリアリティのある絶望感と虚無感、艱難辛苦や無力の証明に溢れた物語でした。創作ということで前向きに脚色されがちですが、やはりアイドルの世界への道はヘビーな道のりです。
  それと、「W.I.N.G」準優勝に行くだけでもアイドルとしては十分すごい、とは言いましたが、だからこそ「「W.I.N.G」出場アイドルの中だと有象無象でしかない」というのも事実であり、伝説の「八雲なみ」に報いるにはそれではどう考えても不足と見ることもできます。伝説のアイドルの腕を盗んで自分も必死に努力してなお見劣りする、というのはにちかちゃんの精神的にキツいでしょう。
  それとにちかちゃんのビジョンは「八雲なみ」の後追いでしかないです。デレマスの歌詞を借りて忠言すれば、「ガールズ・イン・ザ・フロンティア」より《誰かみたくなろうとして 誰かの後追いかけてみても 王子様は待ってないし ガラスの靴はイミテーション』ですよ。にちかちゃんは、努力の目的であるアイドル像の設計思想の時点で間違っていると言えます。


  ということで七草にちかちゃんについてでした。


  いずれは優勝させて、「「八雲なみ」のおかげで私はアイドルになれたんです。ここに居るアイドルは才能に溢れた方ばかりですが、凡人だって必死に努力すれば秀才を超えることもあるかもしれませんよ。」なんてこと言って欲しいです。


ご覧いただきありがとうございました。


↓才能の無さに苦しむ、努力してきた凡才ということで連想した曲「才悩人応援歌」です。才能のある他者に勝てなかった者が、過去の自分を嘲りながらも人は人自分は自分で割り切る曲なので細部は異なりますが。

才悩人応援歌

才悩人応援歌

  • 発売日: 2019/06/28
  • メディア: MP3 ダウンロード

↓CD 「ガールズ・イン・ザ・フロンティア」です。